ワクワクする取り組み

オリーブ栽培

日本のオリーブ栽培のメッカは、温暖で雨量の少ない瀬戸内海に浮かぶ小豆島です。では、冬になると厳しい寒さに見舞われ数十センチも雪が積もる北陸富山の地で、オリーブの木は育つのでしょうか。
意外かもしれませんがオリーブは寒さにも強く、県内では庭に植えたりプランターで育てたりする人もいます。ただしそれらはすべて観賞用。
たまたまホームパーティーで訪れた友人宅の庭で見事に育った何本ものオリーブの木に実がなっているのを見て、それを新漬けにして食べてみたいと思いました。実をいただいて丁寧にアク抜きをして試食してみたら、これがホントに美味しくて・・・。自分でも驚きでした。だって小豆島産の高級新漬けより美味しかったんだもの。
「こんなに美味しい新漬けが富山で作れるんだ。よしっ、それなら自分で植えてみよう!」
本場の香川県小豆島や石川県能登島のオリーブ園を視察してアドバイスをいただき、まずは休耕田1枚にオリーブの苗を植えることにしたのです。

オリーブといえばオイルを思い浮かべますが、てらだファームでは実の新漬けにこだわって9品種を選び、38本の苗を今年4月に定植しました。それでもオリーブは環境にとても敏感で、数ある品種の中でどれがここ入善の地の栽培条件に最適なのかを見出すには、まだまだ試行錯誤が必要です。
それでもいきなり花が咲いてちっちゃい実をつけた苗もあって、希望は膨らみます。その新漬けは、2~3年後の出荷をめざしています。美味しい新漬けができたら、ほかの休耕田にもオリーブを植えていきますよ。
先日、近所のおばあちゃんがオリーブ畑を見にきて、こんなことを言ってくれました。
「実がなるのが楽しみやね。将来はウチの田んぼにもオリーブを植えてよ」
オリーブの苗たち、当ファームだけでなく近隣農家の期待も背負ってすくすく成長中。

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